山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

上山市清掃工場建設予定地周辺風景 (6) 土木文化遺産群

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上山市川口の堅磐橋と物見山
明治初期の初代県令三島通庸によって架けられた2連の石橋です。2連アーチ橋は近年数少ないものとなりました。里山を背景にした橋の景観は、高橋由一の石版画にも描かれています。

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上山市指定文化財の堅磐橋
堅磐橋の袂にある案内板。しかしこの案内板と橋を見るために、どこからアクセスすればよいか分かりにくいのは残念です。ごみ焼却場が建つと、物見山は見えなくなります。

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南陽市の「吉田橋」
現在上山市内には4つの石橋が現存し、隣の南陽市には2つの石橋が遺っています。これらはすべて、明治維新に関連した土木県令三島通庸の遺構です。市の文化遺産であるだけではなく、土木学会推奨の土木遺産でもあります。

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南陽市の「蛇ヶ橋」
小さなアーチ橋ですが、欄干は蛇のような形をしており、 生活の一部となっている橋です。

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上山市中山の「中山橋」
一連のアーチ橋ですが、川が深いため二重に石積みされています。

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上山市楢下の「新橋」
大きく弧を描いた一連のアーチ橋。川のせせらぎと周囲の緑が美しい橋です。

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上山市楢下の「覗橋」
楢下には2つのアーチ橋がありますが、どちらも豊かな自然の中で優美な姿を見せています。

このように沢山の文化遺産を持ちながら、観光に積極的に活かされないことを残念に思います。これらの橋は、元々鹿児島県出身であった三島通庸が、その工法をみちのく山形に伝えたものです。また川口の堅磐橋は、英国人旅行家イザベラ・バードが渡った橋として有名です。

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