山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

今日おこなわれた、上山市川口清掃工場敷地造成工事に関する住民監査請求意見陳述について

 

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平成27年12月3日(木)14:00~14:30
 山形市市役所10階1002会議室に於いて、山形広域環境事務組合監査委員に対する意見陳述が行われました。

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 守る会は弁護士を通じて、去る10月28日に山形広域環境事務組合に対し、敷地造成工事に関する住民監査請求書(正式名:職員措置措置請求書)を提出しました。現在行われている公称エネルギー回収施設建設のための敷地造成工事は、契約内容が不明確であり、河川法に違反して違法であり、かつ請求人の人格権、財産権を侵害するものであり、支出をすることは許されないため、守る会の請求内容に関する監査を求めるものです。

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 措置請求文と共に、すでに証拠書類1~26号証まで提出されて いますが、意見陳述はその補足として請求人が述べることができます。請求人は上山市山形市に住む17人ですが、今日はその代表3名が出席し、意見を述べました。意見の概要は以下の通りです。

  1. 山形県の環境と観光産業を守る会代表
    敷地造成工事は、県や国の許可なくして着工できるものだが、その影響は甚大で、組合の責任は非常に重い。単に敷地を造成するだけではなく、豪雨の際に造成工事によって被害を受ける市民が広範 囲に及ぶ危険性が高い。工事は急いで発注されたが、十分な監査をお願いしたい。行政は市民の生命と財産を守ることが仕事なのだと 思う。特に昨年の上山市中心市街地の洪水において、恐怖を体験し た方たちに代わり、意見を述べた。
  2. 造成工事現場に隣接する企業代表者
     社員を擁する企業としては、日常的に上山市道を利用しているが、 昨年、一昨年の豪雨で道路や橋が危険な状況になった。公称エネルギー回収施設の敷地造成工事により、現在よりも遥かに多量の雨水 が排出されるようになるが、災害時の避難路を断たれることになりかねない。忠川と前川には、現在も河川整備計画がない上に、組合の造成工事資料に於ける排水量の数式には、誤りがあると思われる。 本来は敷地内に流量調整池を造り、忠川への排水量を調整すべきで あった。造成工事は危険であり、誤りである。
  3. 上山市川口地区で農業を営む住民代表
     2年連続で前川は増水し、農地と農地に接する護岸が崩れ、被害 を受けた。この頃は豪雨が多く、今後が非常に心配である。造成工事によって忠川(前川ダム放水路)に多量の雨水が排水され、その水が前川に流入して、さらなる洪水になることに耐えられない。これ 以上前川の流量を増やすべきではない。豪雨の際も安心して暮らせ るようにしていただきたい。

意見陳述は30分で終了し、その後記者会見が行われました。

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