山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

今月(平成29年9月5日)の二件の裁判について | 山形県上山市川口清掃工場問題

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 平成29年9月5日(火) 13:30より、山形地方裁判所第3号法廷において 「ごみ焼却場本体の建設と操業差し止めを求める行政訴訟」第3回・口頭弁論が行われましたので、今回守る会が提出した第一準備書面と証拠説明甲 9~18を公開いたします。

 今回は、被告である山形広域環境事務組合より5月22日に提出された第一準備書面への反論としての第一準備書面を提出しました。この書面では、被告の第一準備書面の内容に欠陥が多く見られることを指摘し、施設の性能等の具体的な説明を求めました。

 これまで、守る会は組合や山形県に対し基本的情報としての「清掃工場に関する本体図面の公開」を何度も求めてきました。これに対し公開された資料は「企業秘密」を理由に白塗りまたは黒塗りされており、本体の概要すら知ることができない状態が続いています。こうした隠蔽体質についても厳しく指摘しました。守る会の弁護士によれば、こうした内容は一般的には非公開である必要のないデータであるとのことです。

 

原告提出の第一準備書面 ※「禁無断転載」

原告提出の証拠説明甲 9~18 ※「禁無断転載」

今後予定されている裁判:

平成29年11月 6日(月) 13:15- 
山形県上山市川口清掃工場建設に関する裁判|平成28年(行ウ)第1号 上山市清掃工場用地造成工事公金支出差止請求住民訴訟事件

清掃工場(公称エネルギー回収施設)を建設するための造成工事(平成28年5月31日 工事終了)の建設計画や安全性などに多くの問題みられるため、すでに支出した公金の返還を求める訴訟です。守る会は、組合の監査委員に対し住民監査請求をおこないましたが、棄却されたため住民訴訟を提起しました。

平成29年11月28日(火) 15:00- 
山形県上山市川口清掃工場建設に関する裁判|平成28年(ワ)第236号 一般廃棄物焼却施設建設禁止等請求事件

平成24年5月に突如山形県上山市川口地区に建設が決定した清掃工場(公称エネルギー回収施設:山形広域環境事務組合は清掃工場とよばずに「エネルギー回収施設」と呼んでいます)本体の建設中止、かつ建設後の操業禁止を求める訴訟です。川口地区決定に至るまで、平成11年に山形市志土田地区、13年に山形市蔵王半郷地区、18年に上山市柏木地区、22年に上山市大石陰地区と候補地を定めながらも住民の反対運動が激しく、4度に渡り計画を断念した経緯があり、5度目の今回では、あまりにも強引に決定されたため(地域住民にはほとんど清掃工場についての説明がないまま、きわめて短期間のうちに決まった)、この経過・結果に納得できない市民が住民訴訟を提起しました。

平成29年11月28日(火) 15:30- 
山形県上山市川口清掃工場建設に関する裁判|平成29年(行ウ)第8号 川口地区助成金公金差止等請求住民訴訟事件

清掃工場建設予定地である山形県上山市川口地区の地区会に対する不正な助成金の受け渡しについてを問う裁判で、川口地区会に支払われた助成金の返還と今後支払われる予定の助成金の支払停止等を求めています。

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