山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

今週の火曜日の裁判のご報告と、原告側第6準備書面の公開(清掃工場本体についての裁判)

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 今週の火曜日(2019年2月12日)に清掃工場本体の建設中止かつ建設後の操業禁止を求める裁判が行われました。今回の裁判では主に、原告らの代理人である梶山弁護士が、次回か次々回開催の裁判でのプレゼンテーションによる説明の機会を求めました。これは、この裁判の内容がとても専門的かつ複雑なため、プレゼンテーションにより主張をわかりやすく被告側に(もしくは裁判官に対しても)説明し、今後の裁判の進行をスムースにすることを目的とするものです。裁判官からは「検討する」との回答で、現時点においてはどうなるのかわかりません。
 この記事では原告側がこの裁判に提出した「第6準備書面」を公開いたします。

 また、裁判官の交代があり、この裁判は今回から以下の裁判官によっておこなわれます。

民事部 合議4係
裁判長 貝原信行
裁判官 日高真悟
裁判官 板場敦子(裁判官 菅原光祥 より交代)
書記官 石橋正秀

 次回の裁判は6/18(火)です。組合側が5月末までに準備書面をまとめ提出の予定です。


平成28年(ワ)第236号 一般廃棄物焼却施設建設禁止等請求事件
原告ら第6準備書面
 ※「禁無断転載」

※ Web公開用に一部編集を行っています。

今後予定されている裁判の日程:

平成31年6月18日(火) 14:00- 14:05
第10回 口頭弁論 平成28年(ワ)第236号 一般廃棄物焼却施設建設禁止等請求事件

平成28年12月06日~ 第一審、山形地方裁判所(松下貴彦裁判長平成29年3月迄))
原告:地域住民 
被告:山形広域環境事務組合
原告ら訴訟代理人梶山正三弁護士(理学博士、ごみ弁連会長)、坂本博之弁護士(ごみ弁連事務局長)
被告訴訟代理人内藤和暁弁護士、小野寺弘行弁護士
 平成24年5月に突如山形県上山市川口地区に建設が決定した清掃工場(公称エネルギー回収施設:山形広域環境事務組合は清掃工場とよばずに「エネルギー回収施設」と呼んでいます)本体の建設中止、かつ建設後の操業禁止を求める訴訟です。川口地区決定に至るまで、平成11年に山形市志土田地区、13年に山形市蔵王半郷地区、18年に上山市柏木地区、22年に上山市大石陰地区と候補地を定めながらも住民の反対運動が激しく、4度に渡り計画を断念した経緯があり、5度目の今回では、あまりにも強引に決定されたため(地域住民にはほとんど清掃工場についての説明がないまま、きわめて短期間のうちに決まった)、この経過・結果に納得できない市民が住民訴訟を提起しました。

平成31年6月18日(月) 14:05- 14:30
第8回口頭弁論  平成29年(行ウ)第8号 川口地区助成金公金差止等請求住民訴訟事件

平成28年07月18日~継続中 第一審、山形地方裁判所
原告:地域住民
被告:山形広域環境事務組合管理者 佐藤孝弘(山形市長)
原告ら訴訟代理人梶山正三弁護士(理学博士、ごみ弁連会長)、坂本博之弁護士(ごみ弁連事務局長)
被告訴訟代理人内藤和暁弁護士、小野寺弘行弁護士
 清掃工場建設予定地である山形県上山市川口地区の地区会に対する不正な助成金の受け渡しについてを問う裁判で、川口地区会に支払われた助成金の返還と今後支払われる予定の助成金の支払停止等を求めています。

 

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