山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

山形広域環境事務組合が安全祈願祭を強行開催

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 平成28年8月4日14:00、上山市川口に建設予定の清掃工場に利用される溶融炉工場建設予定地において、山形広域環境事務組合主催の安全祈願祭が開催されました。
   

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造成された敷地の中央部に設営

この安全祈願祭については、地元川口地区には連絡がなく、住民の知るところではありませんでした。これまでご報告の通り、現時点で守る会は5件の訴訟を継続中で、いずれも結審しておりません。

1 敷地に入るための架橋工事に関する住民訴訟(対 組合)
2 架橋工事のための河川占用許可に関する行政訴訟(対 山形県)
3 敷地造成工事に関する仮処分差止請求(対 組合)即時抗告中
4 敷地造成工事に関する住民訴訟(対 組合)
5 敷地にアクセスするための上山市住民訴訟(対 上山市)

 橋、造成、道路に関し、守る会はこれまで通り「安全ではない」と主張しておりますが、相手方は「安全である」というスタンスを崩さず、今後も訴訟は続いて行くことが予想されます。この時点で、これらの安全性が保証された訳ではないので、守る会はこれらの工事を認めておりません。すでに終了した工事に関しては、公金支出の返還を求めています。

 隣接する企業等では多方面で平穏な共存が困難として、周辺には「清掃工場建設反対 ! 」の幟が林立したままです。周辺住民の同意なくして、安全な工事ができるものでしょうか。

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道路をはさんで林立する建設反対のノボリ

 守る会は近日中、新たに本体差し止め訴訟を複数件提起する予定です。これら多数の問題点を抱えながら、本体建設に着工するのは、いかがなものでしょうか。裁判の結果如何で、多額の税金のムダが生じることが懸念されます。建設費は98億5000万円と報じられましたが、その他に管理運営費、周辺整備工事、土地収用費、生活環境影響調査費、地元交付金等々を含めると、185億円程度になるものと思われます。同時着工予定であった山形市立谷川の工場も、同様の経費が見込まれており、焼却場全体では370億規模の巨大事業となります。

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あくまで安全祈願祭を強行する組合

 これら組合の姿勢と、反対を続ける市民の間で安全祈願祭が行われたことに関し、4日の地元テレビ局で問題点が報道されました。

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