上山市清掃工場建設予定地周辺風景 (8) 斎藤茂吉と金瓶(かなかめ)地区
ごみ焼却場予定地から上山市内に向かって歩くと、「金瓶」(かなかめ)という穏やかな村落に出ます。 この地区には須川という川が流れていて、河川改修もされていないため、自然な流れをたのしむことができます。雑木林の中を歩いて行くと、静かな民家の中に、斎藤茂吉の生家があります。
雑木林の中に、藏や川が見え隠れします。
橋の上から須川の上流を望む。茂吉は愛用のバケツを下げて、この道を散歩し、歌を詠みました。茂吉の眺めた山の山頂が砕石のために削られていくのは、つらいものです。
茂吉の菩提寺「左」と、「金瓶学校」。茂吉の学舎が保存されています。
周辺の農家。庭には色とりどりの菊の花や、ダリアなどが咲いていて、静かな里です。かつてこの近くもごみ焼却場の候補地でした。
橋の上から、同じ山を望む。初夏の景色。
茂吉記念館に至る緑陰の小径。ここはかつて、風光明媚な行在所でした。
静かに佇む齋藤茂吉記念館。この地から明治天皇も 雄大な瀧山や蔵王連峰を眺められたのでしょう。上山の素朴で美しい風景は、観光地としての宝物だと思います。