上山・忠川の橋建設許可取り消し 県側、請求棄却求める 2015年4月15日 朝日新聞
上山・忠川の橋建設許可取り消し 県側、請求棄却求める
山形広域環境事務組合(管理者・市川昭男山形市長)が上山市川口地区に建設予定の清掃工場に絡み、同地区の河川に架橋することを認めたのは不当だとして、近くの会社の役員と住民の計4人が県に対し、橋建設と河川占用の許可取り消しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、山形地裁であった。県側は請求棄却などと求める答弁書を出し、争う構えを見せた。
答弁書で県側は、原告側か危険性を主張するコンクリート護岸の亀裂について「収縮による経年劣化にすぎず、拡大するとはいえない」と指摘。橋の建設で護岸が崩壊する恐れはないなどと反論した。建設工事は先月完了しており、建設許可の取り消しをもとめることはできないとした。
訴状によると、同組合は清掃工場の進入路として最上川の支流・忠川に橋を建設。原告側は、県が護岸の補強工事をしていないことなどから、通行車両の振動などで崩壊し、農地などに被害が出る可能性があるとしている。
一方、原告4人は同日、同組合に対し、この橋の建設費用約6200万円の支出差し止めを求める住民訴訟を同地裁に起こした。