山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

<補則>南村山郡川口村新道ノ内大川ニ架スル堅磐橋ノ図

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写真:堅磐橋景観(2014.06)

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 上山市川口地区を奥羽本線山形新幹線)の車窓から見ると、建設予定地はのどかな田園風景が広がっていました。このあたりは関ヶ原の戦いが行われた際に、慶長出羽合戦の古戦場となり、上杉軍と最上軍のせめぎ合いが行われました。工場敷地に接する里山は、その際のろしを上げた山と言われています。里山の上には武士の首塚も残る歴史的な場所です。工場敷地に接する里山には「いわや観音」も存在しています。

 さらにこの地は、明治初期に東日本を旅したイギリス人旅行家であるイザベラ・バードが歩いた旧道であり、初代山形県三島通庸の命により、画家高橋由一によって描かれた場所でもあります。イザベラ・バードは前川に架かる文化財「堅磐橋」を渡ったと言われており、バードが「東洋のアルカディア」と賞賛した置賜平野に連なる景色です。

 このように、山形県の観光に重要な位置を占める川口地区は、新幹線から観る歴史的景観として重要な役割を果たす場所です。

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