山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

外構工事が始まりました | 山形県上山市川口清掃工場本体建設工事

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山形広域環境事務組合は、去る8月4日に造成された川口の敷地で「安全祈願祭」を行いました。その後、おそらく8月26日頃から資材の搬入が始まり、外構工事に着工したと思われます。
 裁判は現在も5件継続されている状態で、来る9月13日(火)には敷地に入るための架橋工事に関する裁判が、2件行われます。この裁判に関し、守る会はすでに準備書面と新たな証拠を提出致しました。

■ この裁判(平成28年9月13日山形地裁)について
11:00~ 山形県に対する河川(忠川)占用許可取消請求行政訴訟
11:10~ 組合に対する架橋工事公金差止請求住民訴訟

 上山市川口に造成された敷地に入るためには、必ず敷地東側に接する一級河川忠川を渡らなければなりません。この忠川の上流には、 山形県が管理する「前川ダム」があり、増水時には忠川に放水する ことも想定されています。そして、平常時の水量は0㎥/sと定められ ています。前川ダム工事に伴い昭和57年に竣工した忠川整備工事により、忠川はコンクリート三面貼りとなりました。ごみ焼却場建設予定地は、かつて田畑であり、当時の忠川護岸はその用途に応じた設計になっています。忠川を渡り農作業をするために、当時農業用の橋が架けられました。
 しかし平成24年、敷地はゴミ焼却場建設予定地となったため、 多くの車両に対応できる橋が必要となり、組合は平成26年に新たな架橋工事を計画しました(平成26年9月山形県へ河川占用許可申請)。 両岸に長いコンクリートパイルを打ち込む「イージーラーメン橋」です。 この新橋は平成27年3月に竣工しましたが、この架橋工事が適切であ ったかどうか、現在組合に対し訴訟を継続中です。また、この架橋工事に際し、忠川を管理する山形県が忠川の河川占用許可を出したこと についても、訴訟が継続されています。  
 もし、この「しんちゅうかわばし」工事が不適切となれば、工事トラック等が敷地に入ることは不可能となると思われます。

f:id:mamorukai:20160905230819j:plain忠川左岸沿いに組まれた鋼管

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掲げられた工事用看板(工期は平成28年2月17日~平成30年11月30日)

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忠川上流部から見た「しんちゅうかわばし」

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