忠川・コンクリート護岸の状況
写真:忠川護岸のクラック
写真:忠川護岸のクラック
梅雨の季節に入り、豪雨も懸念される毎日です。山形市、上山市周辺ではまだ強い雨にはなっておりませんが、次第に雨脚が強くなり、もともと水に関する問題の多い造成地周辺が気になります。周りに暮らす人々にとって、雨の量は心配事の一つです。
上山市川口のガス化溶融炉設置予定である敷地に入る上山市道は、その先が前川ダムであり、その先は高速道路の建設現場になっています。現在も、連日高速道路工事関連の大型工事車両が通行しており、溶融炉本体設置工事が始まると、近隣企業の大型車通行と相まって、トラック、ダンプの交通量は著しく増加すると思われます。更に、敷地内には盛土が築かれ、護岸に土圧を与え続けています。昭和57年に竣工したコンクリート護岸の強度を示す構造計算書は、すでに廃棄されて存在しません。そのような状況下で、想定以上の土圧や振動が連日掛かり続けています。
上山市道は一級河川「忠川」に接していますが、このコンクリート護岸はここ1~2年で劣化が著しく、クラックだらけになりました。この護岸の強度と、住民の安全性について現在も裁判が継続されています。