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山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(エネルギー回収施設)に関する詳細、および諸問題について

澄んだ空気と水 第41号 2016.04.28 (木) 発行

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一級河川「前川」の問題点について

 河川は基本、国民の財産ということになっていますが、川の管理は河川によってバラバラです。 公称エネルギー回収施設(川口)敷地に接する一級河川「忠川」と近くで合流する一級河川「前川」の管理は、山形県によって行われています。前川は従来より所謂「暴れ川」であり、昭和42年の羽越水害のような大きな被害をもたらして来ました。それを解消する ため、昭和57年に治水を目的とした「前川ダム」が忠川上流に完成しました。 しかし、ダムは完成したものの、豪雨による水害はまだ続いており、近年では平成26年7月にも、上山市内に被害をもたらしました。水害対策は十分とは言えません。前川ダムや忠川、前川を管理しているのは山形県ですが、上山市の災害に対するハザードマップを作成するのは、上山市です。洪水ハザードマップは、平成26年3月に改訂されています。

 守る会は、この改訂されたマップを参考に、山形県の作成した危険水位流下能力一覧表を重ね合わせた表を作成致しました。一覧表で赤文字になっている場所は、実際平成26年の豪雨で浸水しています。 造成地から排出される雨水(山に降る雨も含む)は、忠川に排水されますが、忠川の流量は基本的に0㎥/sとされています。ゼロと計画されている川へ、造成地へ降った雨水を排出することに問題はないのでしょうか。

 公称エネルギー回収施設へ入るためには、前川に架かる五反田橋を渡らなければなりません。この五反田橋周辺左岸は低いため、豪雨の際に浸水しており、橋が冠水することも考えられます。この橋の先にいる人は、避難の際にこの橋を渡る必要がありますが、非常に危険なことであり、リスクの高い場所であると言えます。また、羽前中山の方へ抜ける昔ながらの山道はあるものの、この道は平成26年7月豪雨の際に大規模な崩落を起こしており、さらなる危険をはらんでいます。

■五反田橋付近における前川の計画流量と危険水位流下能力について、山形県が作成した流下能力一覧表を基に、流下能力を棒グラフで示しました。赤い部分は能力を下回っている危険箇所で、左岸は平成26年7月に浸水しています。この表は、組合に対する敷地造成工事差止仮処分命令申立事件の証拠甲31号証として、提出されました。

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■前川危険水位流下能力一覧表(山形県)  一級河川前川(山形県管理)の危険水位流下能力についてまとめた一覧表ですが、五反田橋地点から上流に向かい左岸側が低くなっており、赤文字で示されています。この赤文字を棒グラフで表したのが、上記表です。(河川工学専門家監修)

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 一級河川は、本来国土交通省が管理する川であり、山形県の場合例えば最上川は、国によって管理されています。しかしその支川の管理は県に移管されることが多く、上山市内を流れる前川や、前川ダムの放水路である忠川は、山形県が管理しています。

  市町村は、県が管理して作成したデータを基に地域に合わせたハザードマップを作成します。それが下記「洪水避難地図 洪水ハザードマップ」であり、内容は前ページに記載されたような地図で、自分の行動する地域がどのような状態になるか、概略把握できるようになっています。

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 川が近くにある場合は、浸水の恐れはないか、その場合どの方向に逃げるべきか、山が近い場合、土砂崩れや土石流の恐れはないか、確認することが大事です。

 また地図には、災害の際も安全な避難 場所が記されています。そのルートを確認しておくことは大事ですが、当然その避難場所は安全であるべきです。洪水避難地図であっても、地震等に配慮する必要もあると思われます。

 このようなマップは、全戸に配布して町内会単位で話し合うことが望ましいと思われますが、現実にはそこには至っていないようです。適切でない場合は、 市役所に申し出て再検討することも必要かと思います。河川法改正以後は、河川の整備に関し、住民と共に計画するよう明記されています。

<紙名〈澄んだ空気と水〉の命名意図>

生物は太陽の光と熱により生息し、空気と水の環境度合いによって生命の維持が左右されています。この会は、わが故郷・緑多き山形が、でき得る限り澄んだ空気と水を維持し、地球汚染の要因とならぬよう努力して行きたいという理念に由来しています。

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