山形県の環境と観光産業を守る会

山形県上山市川口地区に建設予定の清掃工場(2018年12月から「エネルギー回収施設(川口)」として稼働開始)に関する詳細、および諸問題について

情報公開請求とその回答について [その2]・前編

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 前々回の記事でお伝えしたように、3月22日、守る会は山形広域環境事務組合に対し、情報公開請求を行いました。公開期限は2週間とされていますが、組合からの通知では期限を10日間延期して公開するとのことでした。
 その延長期限は4月15日であり、守る会はこの期限当日に組合より書類を受理しましたので、公開致します。この記事では、受理した書類のうち「本体の提案図面」をまず公開し、次回の記事で残りを公開させていただきます。

 元々焼却施設の本体設計は、平成27年3月に入札企業に対する設計要求基準が示されており、それに基づいて2社が提案書を提出。11月の技術審査会を経て、1社が選ばれたとされています。

 守る会はこれまでに2回、焼却施設の図面を情報公開請求していますが、都度「不存在」もしくは、「組合は版権を所有していないので公開不可」という理由で、公開されませんでした。
 今回は3回目にしてやっと、配置図と立面図合計4枚のみが公開されましたが、何故か数字等は黒塗りになっています。これでは、建物の規模や材質は全く分かりません。

 この事業の3分の2は、国費(交付金)で賄われます。当然納税者である市民には、どのような施設であるか知る権利はあると思いますが、その過程で黒塗りの図面には、どういう意味があるのでしょうか。

 ちなみに、上山市川口のガス化溶融炉の入札価格は175億円ですが、土地収用費や周辺整備工事等々を含めると200億円規模の事業になると予想されます。さらに上山市のみならず山形市立谷川でも同一規模の事業を同時進行しているため、その倍くらい(400億円程度)の事業規模が想定されます。
市民は行政に任せきりにせず、事業を見守る必要があります。

 

守る会が情報公開請求した項目
「落札企業が提案した図面(企業秘を除く) 一式または一部。 」
に対して公開された書類。(画像クリックで拡大)
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