建設予定地周辺風景 (3) 2015年11月29日撮影
造成中の建設予定地南側は、「物見山」という里山に接しています。この里山は概ね岩山で表土が薄く、保水力がありません。この里山に降った雨は、すべてこの建設予定地に 流れて来ます。組合はその雨水を、写真左手の忠川(前川ダム放水路)に排出する計画です。
以前予定地はほとんどが田んぼでした。田は保水力が高く小さなダムのような役割を果たします。それでも雨水は浸透能力を超えて忠川へ流れ出ています。しかし造成が進むと地面の保水力は低下し、建設地に降った雨も浸透せずに忠川へ排出される予定です。
柔らかく保水力のある土から、填圧された固い地面になる工程。豪雨の多い昨今、この敷地から大量の雨水が排出されて、前川に合流します。前川の水害はさらに拡大することが懸念されます。