清掃工場への橋建設巡る訴訟 県側「強度計算、護岸崩れず」2015年4月15日 讀賣新聞
清掃工場への橋建設巡る訴訟
県側「強度計算、護岸崩れず」
山形広域環境事務組合(山形市、上山市など4市町で構成)が上山市川口に計画している清掃工場を巡り、工場付近を流れる忠川に橋の建設を許可した県を相手取って、山形市と上山市の住民4人が許可の取り消しなどを求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、山形地裁(松下貴彦裁判長)であった。県側は原告側の請求却下を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
訴状によると、住民らは同組合が昨年10月下旬から進めている工場に通じる橋の建設(先月に完成)によって、護岸のコンクリートが崩れる可能性があり、洪水を助長する恐れがあるなどとしている。
双方の代理人によると、県側は答弁書で「強度は計算されており、橋の建設で護岸が崩れる恐れはない」などと主張した。
報道陣の取材に対し、原告側代理人の坂本博之弁護士は「最大の争点である橋の強度について、今後、専門家の意見書を出して反論したい」と話した。また、14日に同組合を相手取り、建設費の公金支出差し止めを求めて提訴したことを明らかにした。
次回期日は6月12日。